こんにちは。Ｊです。
たまに読者さんから、
「こんなに値動きが大きいんだからもっと利益が出せるのではないですか？」
「値動きが大きいのになぜ慎重なのですか？もっと攻めないのですか？」
というようなお声を頂く事がありますので、
今日はこのお題で解説させて頂くことにしました。
結論から申し上げますと、
値動きが大きいからと言って、利益が大きくなるとは限りません。
なぜなら、”値動きが大きい”という事は後になってわかる事なので、
後付けの解釈にしか過ぎないからです。
例えば、最近のドル円の値動きを見てみましょう。
【チャート図】（チャートの設定方法はこちら）
8/13からの値動きを表示していますが、
ＡトレンドとＢトレンドの部分が比較的大きく動いているように見えますね。
こうして“後から”見ることで、
「あの安値から買っておけば大きく利益になったのにな・・・」
「あの高値から売っておけば大きく利益になったのにな・・・」
という風に解釈しがちです。
そのため、
大きな値動きが出ている=大きく利益が出せる
と、錯覚しやすくなります。
また、こういう時は最高値や最安値に注目し、
都合よく解釈してしまうので注意しなければなりません。
では、実際にこれらのトレンドが発生している時に、
チャートを見ていたら何を思うのか？現実的な話をさせて頂きましょう。
まずはＡトレンド。
仮に、13日の3時頃に相場を見ていたとすれば、チャート図は以下のようになります。
【チャート図】（チャートの設定方法はこちら）
さっき見たチャートとは全く景色が違いますよね。
これが現実。その瞬間です。
さて、この時何を考えるでしょうか？
大きなトレンドが発生すると断定して買えますか？
答えはＮＯでしょう。
なぜなら、大きなトレンド（大きく動く）という確証などどこにもないからです。
むしろ、下落トレンドから横ばいトレンドに転換し、
これからどちらに傾いてもおかしくないという見解になると思います。
さらに、97円付近では上ヒゲの存在があり、何度も戻されていますので、
このタイミングで買うにはリスクがあると考える事もあるでしょう。
むしろ、97円付近からの逆張り（売り）を検討していくかもしれませんね。
この時までに起きた事実からそう判断していくことになります。
では、次にＢトレンドを見てみましょう。
15日の22時頃に相場を見ていたとすれば、チャート図は以下のようになります。
【チャート図】（チャートの設定方法はこちら）
さて、この時は何を考えるでしょうか？
指標発表が好感されて高値を更新。上値を伸ばしている瞬間です。
にも関わらず、これから大きく下がると断定して売れますか？
答えはＮＯですね。
もちろん、時間足によって様々な見方ができますし、
それによって売り買いの方針も異なるでしょう。
ですので、その瞬間に明確な根拠があって利食いや損切りも想定し、
計画的にトレードを行えるのであれば良いと思います。
しかし、後になって分かるチャートの形を見て、
「今は大きく動いているから大きく利益が得られそうだ」
と、都合よく解釈してしまうのは危険でしょう。
なぜなら、過去に大きく動いたという事実があっても、
これから先も大きく動くという確証はどこにもないからです。
また、これから大きく動く事があった場合は、
リスクも併せて大きくなるという事も理解しておかなければなりません。
そんな相場に対して、その瞬間に得られる事実を基に
優位性のある方角へ許容できるリスク（損切り）や利益目標を想定して
計画的にトレードを行っていく事が大切です。
今回のお話はあくまで
「過去のチャートを見て都合よく解釈するのは危険ですよ」
という事を申し上げたかったので、この点をご理解頂けたら幸いです。
それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。
今後もあなたに少しでもお役立てできるよう配信していきますので、
引き続きよろしくお願い致します。
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