悪い結果でなぜ上昇?来週も買いか?

こんにちは。Jです。

昨日発表された米雇用統計は予想を下回る結果となり、
初動で急落したものの、すぐに切り替えして買い優勢に。

ドル円は104.31まで値を伸ばす結果となり、
104円手前でクローズしました。

ここで、相場全体のポイントを整理致します。

1. 米雇用統計は良くもなければ悪くもない

今回(8月分)の発表は予想を下回りましたが、
前回(7月分)の雇用者数は上方修正。

直近の3ヶ月の増加は平均23万人となっており
堅調な数字となっています。

6月に発表された5月分の雇用統計のように、
明らかに予想と乖離した悪い数字ではありませんでした。

2. 株式市場は全面高

悪い結果によって利上げ期待が後退すれば、
米国株にとってはプラス材料。

そのため、株式市場は素直に反応して上昇。
日経先物も上昇していますので、
為替市場においては円安に振れやすい環境。

特に日経先物は節目の17000円をクリアしていますので、
来週買いが続くか注目したい所です。

3. 米ドル指数、米10年債も堅調

米ドル指数(ドルインデックス)や米10年債も
5月以降から安値を切り上げて堅調な動き。

日々のアップダウンはありますが、
数ヶ月単位のトレンドは底堅い地合いとなっています。

【ドルインデックス 日足】
2016y09m03d_145725370

【米国10年債 日足】
2016y09m03d_150010289

4. 大口(投機筋)は7/5以来の円買いポジションに

大口のポジション状況(8/30時点)は、
円買いポジションが積み上がっており、7/5以来の水準に。

7月の相場を振り返ると、
ドル円は100円台の水準まで下落している場面でしたが、
7/11から円売りに転じ、2日で4円以上の急騰。

7/12時点では47,545枚まで
円買いポジションが解消されていますので、
今回もショートカバーの動きに注意したい所です。

【CFTC建玉状況】
2016y09m03d_151925208

●まとめ

以上のポイントから来週の相場を見ていきますが、
要点をまとめると下記の通りです。

・現時点ではドル高円安に反応している事

・株式市場(特に日経)が上げ続ければ円安材料

・ドル指数や10年債のトレンドが崩れない限り下値は限定的か

・大口のショートカバー(円売り)に注意

そのため、どちらかと言えばドル高円安が続きやすい環境なので、
トレンドが崩れない限り、下げの局面では拾っていきたい相場と考えています。

特に、ドル円のトレンドも9/1の上ヒゲ陰線を解消する強い陽線を形成しており、
長期の下落トレンドも上抜けしつつあります。

【ドル円 日足チャート】
2016y09m03d_153056616

もちろん、75日移動平均線や先行スパンなど、
これまで抜けられなかったテクニカルポイントが
待ち構えていますので、高値買いは控えたい所。

また、来週はSQ週という事もありますので、
一波乱起きてもおかしくないでしょう。

一時的に急落したり日経平均も17000円を割り込むなど、
地合いが悪くなれば見方も改める必要がありますので、
後は値動きの動向を見ながら判断したいと考えています。

また、目先の動きやトレードに関しましては
月曜のメルマガから解説致しますので、
本日は以上とさせて頂きます。

それでは、引き続き今後ともよろしくお願い致します。

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